『デザイン本部』の役割。

『デザイン本部』の役割。

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  • UPDATE|2018.11.26

コミュニケーションチームの飯島です。

私たちプラネット・テーブルは、2019年度に向けて、経営の中核を担う組織として「デザイン本部」を正式に立ち上げました。デザイン本部というと、ITベンチャーだからか、「webデザインやUI/UXデザインを強化する部署を作ったの?」と聞かれます。

しかし、私たちのデザイン本部は、かなり毛色が違います。

経営方針・事業戦略・コミュニケーション戦略などを一手に立案し、投資するヒト・モノ・コトを判断する部門、いわゆる経営企画・戦略本部を、デザイン本部と位置付けました。

デザイン=『より良い“ひと”の未来を描き、実際に作ること』

「デザイン」という言葉の意味は広く、様々な解釈や用法があります。狭義では意匠等を示すこともあれば、広義には課題解決を示すこともあります。しかし、最近よく聞く「経営とデザイン」や「ビジネスとデザイン」となると、その意味や効果については曖昧なまま、言葉だけが独り歩きしているように感じます(特に日本では)。

私たちは、企業の存在意義や事業活動そのものが「デザインすること」だ、と考えています。

モノでも、サービスでも、経営でも、デザインは「誰かにとって良い未来・シーンを描いて、それを実現する=作る」ことなんだと思います。

ビジネス用語では、この”誰かにとって良い未来・シーン”を「ビジョン」と呼んだり、”実現する・作ること”を「事業」と呼んだり、それをオリジナルに、かつ効率良く実現する道筋を「戦略」と呼んだりしています。

プラネット・テーブルは、食べ物を作る人、運ぶ人、使う人にとって、より良い未来・シーン(ビジョン)を具体的に描くところから、全てが始まります。その実現に向かって、提供するサービスはもちろん、様々な社内の仕組みも作って(=デザインして)います。

この中核となる組織を「デザイン本部」と呼ぶことは、すごく自然なことでした。

デザイン=「挑戦し続ける」こと。

世の中には様々な経営理論や手法があります。その中であえて「デザイン」という言葉を経営の中核に据えたのには、理由があります。

この20年ほど、誰しもが知るような大きな企業が「今、自分たちが儲かること」にフォーカスし過ぎて、次なる一手となる芽を摘んでしまったり、ユーザーや社会には求められていない”部分最適”や”過剰品質”を生むケースをたくさん目の当たりにしてきました。一方で、当初は儲からない、荒唐無稽とも思えるサービスが多くの人の心(期待)を捉え、新しい潮流や多くの幸せを生み出しています。

この違いを見ていて、気付いたことがあります。
それは、「誰かのより良い未来のために、向き合っているか」ということ。

自分たちの利益ややり方を守ることだけに働いていれば、自ずと社会からは必要とされない時が来ます。しかも、あっという間に。

誰かの「より良い」を実現しようとすると、常に対話し、新しい提案を繰り返し、何度でも作り直していく必要があります。コストも時間もかかるし、今までの自分達ではできないことも出てきます。それをどう乗り越えて課題を解決していくのか、常に「挑戦」がつきまといます。

それでも、実現したいから、やる。
デザインは、「挑戦すること」でもあるんだと思います。

私たちは、常に食べ物を作る人、使う人、運ぶ人、そして全ての食べる人のために、新しい仕組みを作り続けたい。デザイン本部は、私たち自身の「作り続けるという挑戦」への意思表示でもあります。

『デザイン・カンパニー』宣言。

世の中では、「デザイン経営」という言葉が広まりつつあります。しかしながら、デザインに注力することが、経営にとって”より良い効果をもたらすのか?”という問いは、まだ検証の段階にあります。

この効果について、私たちは以下のような効果があるという仮説をもって取り組んでいます。

◆オリジナル市場の創出。シェア獲得競争や競合コストの回避。
◆共感・賛同による早い社会普及。顧客獲得や継続率の向上。広告費の削減。
◆サービス開発スピードの加速、開発コストの削減。
◆業務デザインによる、コストの削減。利益率の向上や価格の低減。
◆組織/評価デザインによる、人材のモチベーションとパフォーマンス向上。
◆働き方/学び方デザインなどによる、採用や育成の成功、長期人材資産の増大。
◆資産の圧縮、余剰資産の有効活用、投資対効果の向上。
◆商標、知的財産の増加。ブランドの強化や、模倣/訴訟リスクの低減。
◆IRの強化、ビジョンや事業理解の促進、資金調達の円滑化。
◆メディアや社会等との良好な関係、風評被害などのリスクの最小化。
◆ブランド認知度の向上による、株価/企業価値評価へのポジティブインパクト。

プラネット・テーブルは、こうした「デザインの価値・効果」を数値化・可視化し、新しい経営・投資メソッドとして体現する『デザイン・カンパニー』を目指します。

積極的に経営に関与したいデザイナーやクリエイティブ・ディレクターの方、CDO(Chief Design Officer)を目指す方も、是非ご参画ください。Join Usより、お待ちしております。

AUTHOR | Yukito Iijima

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