想い巡る、熊本キャラバン。1泊2日で感じた、火の国・熊本のアツさ

想い巡る、熊本キャラバン。
1泊2日で感じた、火の国・熊本のアツさ

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  • UPDATE|2018.05.11

火の国は、生産者もアツかった。


東京から飛行機で1時間半、やってきました熊本に。さすが火の国、半袖でも暑いほど太陽が照りつけるなか迎えた熊本キャラバン。日頃、SENDでお世話になっている生産者さんや産地の今を巡る1泊2日の旅にでかけました。

天候:晴れ
気温:11.3℃~26.2℃
湿度:29%

到着後は、プラネット流“準備体操”から。

まず向かったのは、とれたての野菜や特産品が並んでいる地域の直売所「きくちのまんま 菊陽店」。ここで熊本の産地エージェントの方と合流し、今どんな食材が、どれくらいの量収穫されれているのかリサーチしていきます。いわばキャラバンの準備体操です。

平日の午前中にもかかわらず、多くの人で賑わっている店内。人気の食材は午後までに、ほとんど売り切れてしまうそうです。イチゴにトマト、筍に山菜など旬の食材のほか、地元の特産である「高菜」は、大袋にたっぷり入って150円という驚きの価格。現地エージェント曰く、地元熊本では旬のタイミングで収穫された高菜を買って帰り、各家庭で漬物にしていることが多いそうです。都内ではあまり見かけない地域ならでは食材も並んでいました。

毎日、食べる人がワクワクすることを考えながら。

この日は、午前中から夕方にかけて合志から八代にまわり、最後は宇土市の農家さんを巡りました。おおよそ60km圏内の範囲ですが、あるところでは冬季マイナス8℃、夏季40℃と年間の平均寒暖差が20℃くらいある畑もあったりと、場所によって全く異なる気候や土壌に合わせた栽培をされていました。今回伺った、どの生産者さんも安心・安全な作物を育てるため、有機肥料、無農薬・減薬は当たり前のように実践され、さらに、完熟まで待ってから出荷するなど、それぞれのこだわりをお持ちでした。なかでもご夫婦で西洋野菜を育てている生産者さんが、「毎日、食べる人がワクワクすることを考えながら、育てているんです」と笑っていた顔が忘れられません。

トロッと大長ナスのサプライズ。

夜は熊本市内のお店で、20名ほどの生産者に集まっていただき、親睦会を行いました。熊本と言えば、やっぱり球磨焼酎ですよね。農作業での苦労やこだわりをお酒の肴にして、食の未来を共に考えるアツい夜となりました。

実は会の中で、大長ナスを生産する農家の方が、みなさんに食べて欲しいからと、サプライズで大長ナスを持ってきて、一本をまるごと田楽にして試食しました。あのトロッとしていて、みずみずしい味にみなさん驚きながらも「この手があったか。自分も持ってきたらよかった。一本取られた」と悔しがっておられました。次の日も朝から農作業があるにも関わらず、こんなに生産者が一堂に会することもないからと、熱気冷めやらないまま会は夜遅くまで続きました。

2日目も、暑くてアツい!

天候:晴れ
気温:10.4℃~23.7℃
湿度:34%

アツい夜が明け、キャラバン二日目も半袖で気持ち良い、絶好のキャラバン日和でした。まず、向かったのはYou & You kumamoto、この日も準備体操からはじめます。
イチゴやトマト、地域の特産物であるこぶ高菜など、非常に新鮮な野菜が並び、多くの人で賑わっています。それぞれの野菜にお店の人が新鮮度を見極める方法や調理方法などを手書きしたポップが置いていて、これが結構知らないことも多く、見入って勉強していました。

その後、最終日のこの日は、八代海、阿蘇外輪山方面の熊本横断チームと植木、菊池市周辺の中央を巡る2チームで熊本を駆け巡りました。
まず、熊本横断チームは、八代海に向かいます。干満差4mが生み出す海流とプランクトンが豊富な漁場の特性を活かし、牡蠣の養殖を始められた方の生簀を視察しました。貝柱が大きく、しっかりとした弾力のある牡蠣は、非常に味が濃厚で絶品でした。

“仕事とプライベートの境目が曖昧に”。

一行は、そこから熊本を横断するように、阿蘇外輪山の麓にある畑で有機栽培の人参をつくる農家さんの元へ。この方は、もともと東京で音楽活動をしていましたが、阿蘇の壮大な土地の魅力に惹かれ、「音楽だけでなく食べものをつくりたい」という思いからご家族で移り住み、新規就農されました。

「音楽を聴いたり星をみながら人参の収穫をしていると、仕事とプライベートの境目が曖昧になってくるんです」

生活と農業が理想的なカタチで混じり合っていて、農業を楽しんでいる姿が羨ましくもなりました。SENDでは、新規就農してから間もなくても、トップシェフから支持されている作物をつくり活躍されている生産者の方も数多くいらっしゃいます。試行錯誤されながらも、農業を楽しむという姿勢は、大切な素養なのかもしれません。

希少な大長ナスハウスで、こぼれた想い。

一方、所変わって菊池市周辺を巡るチームでは、パプリカ、インゲン、大長ナスといった特徴的な食材をつくっている畑を訪ねていました。
どの畑の作物も個性的なものばかりでしたが、特に大長ナスのハウスに入ると、綺麗に地面に向かって、まっすぐに伸びたナスが実っていて、それはそれは壮観な景色。

大長ナスは、周辺地域に30人ほどしか生産されていない希少な作物で、実が葉っぱに触れてしまうだけで曲がりはじめてしまうほど、非常にデリケートで手間と労力がかかります。常に湿度が80%以上、真夏には40度近い気温にまで上がるハウスの中で、こまめに葉の剪定をしたり、土におが屑を敷いて、クッション性と湿度を一定に保つ工夫をされていました。

「大長ナスは見た目からもインパクトのある食材だけど、SENDでは顔も名前も出しているからこそ、責任もって品質、食べる人の顔を考えながら育てているんですよ。美味しいの一声が『また頼むよ。』に聞こえるんです」と話してくれました。

熊本で拠点開設プロジェクト、進行中!

「SEND」のサービスが始まって3年、おかげさまで順調に取り扱う生産物の量も販売数も増えてきました。流通プラットフォームとして、ただ量を増やすのではなく、畑で収穫された食材の鮮度を落とさず、ムダなく届けることが、ぼくらの使命です。それを実現するために、現在、熊本などの大産地では、集荷・出荷の物流拠点をつくるプロジェクトも進めています。

つくられた食べものが、無駄なく人に食べられること。 必要な食べものが持続的につくられ、行き届くこと。食に関わるすべての人の、豊かな未来の実現のために、これからも産地キャラバンに出かけていきます。

AUTHOR | 辻 慎太郎

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